うみねこのなく頃に EP4感想
ネタバレ感想なので折りたたみます。
- 後半の盛り上がりがすごかった。
- でも物語上のレイヤーが何層にもなっていて、回想シーンの中でさらに回想したりするから、今どこの話なのかわかりにくかったです。
- おもしろかったけど、ニ種類のパズルの半分ずつを混ぜて組み立てたような、ちぐはぐな感じが。その混ざったパズルが「真相の一部」なんだろうけど、よくわかりません。
- EP3で絵羽だけが生き残ったことについて、警察に疑われなかったんだろうか…と疑問に思っていた部分のフォローがされていました。「事故」扱いされていたことからすると、最終的には本館は爆発とか土砂崩れとかで全滅で警察が捜査できない状態になっている、という感じなんでしょうか。
- 「魔法」って、作中描写からすると現実逃避のための「想像力」ということなんでしょうか… でも真里亞の自分を幸せにするための魔法は読んでて痛々しかったです。
- ボトルで流された手紙というのが、EP1とEP2の内容に対比してるんでしょうか。EP1とEP2はこの世界では(真里亞の)創作扱い?(だとするとEP2のラストの、真里亞を守るために大立ち回りをする桜座のエピソードが悲しいなあ…)
- で、このEP4の世界では、EP3の事件で影響された場(魔法)で起こっていて、次のEP5ではEP1〜EP3が創作扱い、EP4が実際に起こった事件ということになるんでしょうか。
- 嘉音の死体はEP1〜EP4において戦人に観測されていないのが、やっぱり気になりますね。
- ドレス着用ベアトとベスト着用ベアトは別の存在?
- 金蔵が開始時点で死亡していることが明らかになりましたが、だとすると蔵臼や夏妃、源次に南條先生あたりは知ってて隠していることは明らかですから、真っ黒です。
- 赤文字と、物語中で(魔女幻想にやられていない状態の)戦人が見聞きしたことだけが、「正しい情報」だと考えていい…ということでしょうか。あとは一括で「魔女幻想」とみなしてもいいのかも。
- だとすると、今回戦人はベスト着用ベアトと対面しているんですから、彼女は実在の人物か、誰かが扮装してたのでしょうか。
- 今回の大量殺人の(少なくとも一部は)一族の誰かが起こしたものだとしたら、そういうやりきれない話を「魔女との戦い」というお話に昇華してあげるというのは、ある意味「優しい魔法」なのかもしれないなあ、と思ったり。
- 戦人の犯した罪が今回の惨劇の原因の一部のようですが、それは家督相続になにかかわりのあることなんでしょうか。
- 今の戦人は明日夢の息子ではないけれども、金蔵の孫は確定。しかもその件を縁寿は知っている、と。
- 小さい頃に本物の戦人は死んでしまったけど、霧江さんと留弗夫の間に生まれていた子供がすり替えられていたとか?
- ベアトの勝利条件は「全員に魔女を認めさせること」ではなさそうですが、だとするとなんでしょうか。しかもそれが叶うのは絶望的なようですし。
- 「わたしはだぁれ?」は犯人当てとしての問題と、自分が誰であるのかを見つけてほしい、思いだしてほしい…という二つの意味がありそうな感じ。
- 梨花ちゃんじゃないや、ベルンカステル怖〜〜
- 真里亞が原始の魔女で、シエスタ姉妹がうさぎのおもちゃみたいですから、だとするとあの二日間の魔法の空間は、真里亞の“妄想”と関わりが深そうですね。
- ロノウェのモデルが源次さんというのは確定かな。
- 他の魔女たちも真里亞の妄想世界に原型があるとすれば、ベアトのモデルも誰かいるのかも。
- 今回の楼座はフォローしようがないですが… 彼女もずいぶん身勝手ではありますが、子どもを一人で育てるのは大変だし、真里亞が育てにくい子でしんどかったというのはあると思うんですよ。でも、仕事と嘘ついて彼氏と旅行はなあ…
- 「うーうー」の意味には泣きました。
- ひぐらしでは佐都子が幸せにならないと物語が解決しなかったように、うみねこの場合は真里亞が幸せにならないとエンドマークがつけられないような気がします。さくたろが真里亞の元に戻ってくるのもそうだろうけど、あと楼座がちゃんと真里亞と向き合って、真里亞を愛することになるのが必要なんでしょうけど、難しいだろうなあ…
- 縁寿が船長の家で見つけたのは「さくたろ」なんだろうけど、それって、さくたろ実は市販品で、その古い売れ残りが布団屋にあったということだったりするんでしょうか。
- 物語の着地点は、真里亞だけじゃなく、ベアトにもなんらかの救いがあるものになるのでしょうか。