米津玄師「diorama」

すごく久しぶりの更新です。

米津玄師「diorama」を購入して、ずっと聞いています。

私のiPodの中の9割くらいがボカロ曲(うち5割がKAITO)のぬるいボカロファンなんですが、ハチさんは「すごい人だよなあ」とは思うものの、特別に好きなPではなくて。

で、ニコニコ動画で「ゴーゴー幽霊船」のPVをみたときに驚いて。

何が驚いたかって、「米津玄師」が本名だっていうことですよ。筆名ぽい名前というより、バトルものの少年マンガにでてくる方がしっくりするような名前というか。その場合の役柄は、隻眼の剣士で、初登場の時は敵か味方かわからない謎めいたキャラ…とかつい妄想が。

話戻って、最初ニコニコで「ゴーゴー幽霊船」を聞いたときは「意味がよくわからない歌だけど、ノリと言葉の響きがさすがだなあ、ご本人の歌の方がボカロ曲よりも好きかも。」と思って、アマゾンで予約。発売日前日に届いてからiPodにいれて通勤中にずいぶん聞きました。
その中でも好きな曲は「駄菓子屋商売」「あめふり婦人」「心像放映」です。

「心像放映」はなんだか切ない気分になるので好きなんですが、何度か聞いて「これ、彼氏にDVを受けてるけどその彼氏が嫌いになれない女の子の歌なのかなあ」と思って、そして、またしばらくしたときに、「ひょっとして「わたし」は死者で「あなた」が生者なんだろうか」とふと思いまして。
それからまた何度も聞いていたら、「あめふり婦人」も「わたし」が死者で「あなた」が生者の歌の思えてしまって。

そのとき、「あっ、ひょっとして「ゴーゴー幽霊船」の歌詞って、実は言葉どおりそのまんまの意味なんだろうか?」という考えが頭に降ってきました。

「diorama」の町は、ある日突然、町に住む人たちが「生者」と「死者」に引き裂かれた世界で。
そして、あまりに突然だったせいか、「生者」と「死者」がまじりあうようになって、そしてそのためにいにしえの世界ともつながってしまって。
だから、実は「駄菓子屋商売」も、言葉の意味そのまんまの歌で。

その瞬間、世界がぐるんとひっくりかえったような、おもしろいミステリの解決編を読んだような気分になりました。

実際は、解釈以前の妄想にすぎないんですけど。

その感覚がおもしろかったので、自分記録として書いておきます。

また時間があれば、生ぬるボカロファンの覚え書き的な好きな曲語りとか書きたいんですけどねえ。