読了本:藤本有紀/青木邦子「ちりとてちん 上」

NHK連続テレビ小説 ちりとてちん〈上〉

NHK連続テレビ小説 ちりとてちん〈上〉

今、毎朝「ちりとてちん」を見るのが楽しみで仕方がないんですが、私が見始めたのは遅くて「鴻池の犬」あたりからなんです。公式サイトのあらすじや、総集編等でストーリーを楽しむには問題がないものの、空白部分を知りたくてたまらなかったんですが、今日やっと「あ、小説版がでていたっけ」と気がつきました。間抜け。
小説版はボリュームの問題もあって、骨組みだけという印象ですが、それでもプロットがしっかりしているだけに、「ああ、これがあのエピソードにつながっているんだ…」と読んでて感心することしきり。あと、とにかく泣ける、泣ける。小草若が夜中に爪を切っているのを、草々が迷信を気にして文句つけたりするシーンだけでも、今となっては泣けてくる…
下巻は二月末にでるそうですが、私は我慢できない子なので、すぐ買って未放映分のところも読んでしまいそうです。

それにしても本当に、おじいちゃんのあの素敵なセリフそのままのようなドラマだよなあ、と思います。

「人間も箸とおんなじや。研いで出てくるのは塗り重ねたもんだけや。一生懸命生きてさえおったら、悩んだことも落ち込んだことも、きれいな模様になって出てくる。お前のなりたいもんになれる」(P29)

5月から完全版のDVDが発売されるので、楽しみ。