二十四之巻 燃える紅

またしても今更の感想。
どうもすっきりとしない話でした。
結局、なぜヒビキさんがトドロキくんにドロタボウの性質を教えなかったのか、またこれが毎年夏の恒例行事ならばなぜザンキさんの弟子だったトドロキくんがこのことを知らなかったのか、それらがちゃんと描かれることがなく終わってしまったのが残念。
「周り道に思えるようなことでも、いつかはそれが力となる」ことは確かですが、今回の対ドロタボウ戦は近日中に確実に遂行されるミッションなのですから、なんのためにどこまで行わなければいけないのか、それをトドロキくんにあらかじめレクチャーしていないのは、組織としての猛士の手落ちだと思います。
一番の不満は、「先輩の言うことは聞いておくものだ」というオチとなったヒビキさんの言葉。たしかにそれはそうだけれども、今回のように先輩がちゃんと説明していないのに「聞いておくものだ」とヒビキさんからトドロキくんに言うのは、トドロキくんを師匠の忠実なワンコだった昔に逆戻りさせるだけじゃないのか?という不満が。15,16,19,20話で「自分で考えて自分なりにやる」ことの大切さを描いたことを損なってしまうように思えました。もちろん、「先達の言うことを聞く」のと「自分なりに考えておこなう」ことは両方とも大切ですが… だったら「両方必要」だと描写してほしかったです。

あと、ヒビキさんも弦や管の練習を若い頃にしていたということですが、対バケガニ戦のときに弦を使わなかったのは、基礎的なことを習っただけで実戦に使えるレベルではないということでしょうか…
(単に今回の太鼓販促エピソードが後付けなのかもしれませんが)
太鼓祭りは面白かったけれども、響鬼さんは紅バージョンのカラーリングはテカテカした色が深みがなくてあまり好みじゃないです。通常の響鬼さんの方がカッコよくて好き。

ザンキファンにとって、いつもおいしい情報を引き出してくれる女神様・香須実さんですが、今回も「ありがとう」という感じでした。

  • 戸田山くんが最初にみた音撃斬は斬鬼さん。ということは、戸田山くんが鬼を知るきっかけとなった魔化魍事件で遭遇した鬼は斬鬼さんで確定。
  • ヒビキさんが弦の修行で師事したのは先代のザンキさん。当時、財津原くんはザンキさんの元で弟子として修行していたのなら、少なくともこの頃にはヒビキさんと知り合っていたわけですね。財津原くんが自分の師匠に反抗的なヒビキさんに反感をもって、ヒビキさんとケンカしたりしたんだろうか…とか想像すると楽しいです。

それにしても次にザンキさんを見れるのはいつなのでしょうか…
トドロキくんの中の人の「TV LIFE」のコラムと公式サイトのコメントとそれらから推定される撮影日を考えると、ザンキさんが登場するのは27話あたりでしょうか…