読了本:須賀しのぶ「帝冠の恋」

帝冠の恋 (コバルト文庫)

帝冠の恋 (コバルト文庫)

19世紀ウィーン、オーストリア帝国のカール大公の元に嫁いできたゾフィー王女。その彼女と、彼女の義理の甥となるナポレオンの血をひくフランツ少年の禁断の恋の話です。おもしろかったです。
天使のような容貌の美少年、高貴な生まれながら家族愛に恵まれず、その上に孤独で病弱…という、フランツのあまりにすごすぎる設定の嵐で、あそこまでいくと少女漫画を通り越して昼ドラだよ…と思ってしまいました。史実なんだけど。それだけ波乱万丈でおもしろかったのですが。