読了本:須賀しのぶ「流血女神伝 喪の女王7」

喪の女王〈7〉―流血女神伝 (コバルト文庫)

喪の女王〈7〉―流血女神伝 (コバルト文庫)

感想が言葉にならなくて、まだ頭の中でいろんなものが渦巻いています。あいかわらずすごかった。カリエの今までの波乱万丈な人生の意味、そして女神の真の望みに胸を打たれました。
それにしても、もうあと一冊でおしまいなんですね… これからいよいよルトヴィア争乱、その他あれこれの伏線のカタをつけなきゃいけない状態で、「本当にあと一冊で終わるの?」と思わなくもないですが、「キル・ゾーン」のときもそう思ったのに見事にまとめてくれたし、須賀さんなら大丈夫。
ああ、でもこの世界と別れなきゃいけないのは寂しすぎる。次世代編も読みたいしなあ…
以下、ネタバレ→ルドヴィア勢はやばそうなフラグだらけですが、果たして誰か生き残ることができるんでしょうか… グラーシカは男前で本当にカッコよくて素敵で、幸せになってもらいたいんですけど… 死亡フラグ立ちすぎ。生き残ることを祈るのみです。
バルアンが孤独なのは自分で選んだ道なので仕方ないにしても、アフレイムが本当にかわいそうで… ナイヤがいてくれてよかったです。彼女は「流血女神伝」の一番の癒しだ…
いつか、アフレイムとカリエが再会できる日がきてほしいものです。あとフィンルもこのままグレずに育ってくれればいいのに。
カリエの人生を一言でまとめてみたら「幸せ」になったのはたしかに意外ですが、あれだけ無条件で信じられる存在が二人もいるというだけでも幸せなことなのかもしれません。このまま、エドとカリエとセーディラと3人で(できればラクリゼも一緒に4人で)ひっそりと暮らしていけるようになればいいのになあ。