読了本:大場つぐみ/小畑健「バクマン。1」

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

ついにコミックス化。主人公の両方とも小賢しいキャラなので、ジャンプという舞台で大丈夫かなあ…と最初の頃は心配していましたが、今の連載ではそれがうまく歯車を動かしている感じでおもしろいですね。今回のコミックス一巻のあたりは個人的にはもうひとつしっくりこなかったんのですが、この後のライバルキャラが登場してからがぐっとおもしろくなってきます。
ストーリー担当と作画担当のコンビでマンガ家を目指す話はよくありますが、その場合って作画担当が「絵がうまい」設定になっていることが多いんですが、マンガ中では作画担当の「絵」を見せずにごまかしてしまっているマンガが多いように思います。その点、「バクマン。」の場合は作画担当が小畑さんだけに、実際の「マンガ」をいろいろなタッチで見せてくれるだろうから、その点はマンガ家の話を描くには理想的。
あと、昔からのジャンプ愛読者としては、実際に「ジャンプ編集部」を舞台として、実際の漫画の固有名詞が出てきたり、アンケートシステムに言及したりとそのあたりも興味深いです。
そうそう、祝「ヒカルの碁」完全版発売!表紙の小畑さんの書き下ろしイラストも楽しみですが、なによりあの美しい絵をコミックス版より大きなサイズで保存できるのがなにより嬉しいです。特にコミックス14巻〜17巻のあたりは、お話も絵も神がかってましたから。