うみねこのなく頃に EP2

なんとか読了しました。えげつない話ですね、今回も。
さて、ネタバレでの感想。
私は魔女は"い"る派とでもいいますか、今回の魔法大戦な話でもアリなんじゃないかという派です。「魔法」でできることの「限界」も組み込んだ「ミステリ」になっていれば、それでOK。
(「魔法」だからなんでもアリはダメですけど)
それでも「魔法」を許容していても、今回の話は二つのジグソーパズルをそれぞれ半分ずつ混ぜあわせたものをむりやり組み立てたような、そんなちぐはぐな印象がありました。
具体的に、どこがどうとは指摘しづらいんだけど、たぶんそのズレが真実に至るヒントになるんでしょうね。

あとは、気になったことや、印象的だったことを羅列。

  • 晩餐会の後の親組が礼拝堂でベアトに金塊を見せられるシーンで、ローザも同席していましたが、なぜローザからそれについての言及がないのか?
    • 「疑われたくない」から言及しないのかもしれませんが、でもあんなことがあったあとだと、ローザは真っ先に「客人」であるベアトを疑うのが普通なのでは?
    • あの時点でローザはすでにベアトを魔女だと認めてるような… だとしたら、後々の行動と整合性がとれない。
      • ローザをベアトを魔女だと認めていたら、マスターキー云々から使用人を疑うという行動が矛盾してないか?
      • ベアトに抵抗するとしても、ベアトを魔女だと思っていたら、もっと呪術的な対抗術を探る方が普通なのでは。
  • 金蔵の書斎のドアに魔方陣(さそり)が描いてベアトが入れないようにしていたのは、儀式で自分が犠牲者として選ばれないようにするため?
    • だとしたら、それは「儀式」のリスクを抑えてしまい、それだけ効果も落ちるのでは? バクチ的な方法を好む金蔵のやり方としてはしっくりこないものがある。
  • それ以前に、みんな金蔵のことを全く疑わないというか、犯人候補の枠外になっているのが不思議。外野からみたらあんなに怪しい人いないのに。
  • 戦人側が「負けない」ための方法は「魔女を認めないこと」?
    • 戦人側が勝利するために必要なのは、「碑文を解読する」ことだけなのだろうか。碑文を解読したら、ベアトの儀式は中断するとのことだけど、すでに殺された人がいたのなら「勝った」とは思えない。
      • 「碑文の解読」は表向きの勝利条件で、本当の勝利条件は「愛がなければ視えない」というキーワードと何か関係があるのではないか。
        • 作中ではベアトを復活させて独占しようとする金蔵と、その楔から逃れようとするベアトとの対決のはずなんですが、メタレベルではベアトと戦人(読者の代弁者)の対決になっているのが、なんだかねじれてるような感じ。
  • 源次さん、カッコよすぎ!
  • みよちゃん(違)はやっぱりツンデレか。
  • 「家具」ってそういう意味だったのか。単なる使用人の呼称にしてはおかしいな、と思ってましたが。
    • でも「家具」ってなんかエロい。
  • 島に封じられていた悪霊が、鏡を壊した後には復活したんじゃないかろうか。
    • 蜘蛛の巣は悪霊を退けるためのものであるはず。ベアトを退けるのはサソリなのでは?
      • 前半の海辺でお茶してたベアトと、後半のベアトになんだかズレを感じる。ひょっとして後半のベアトは、島の悪霊によって歪められた存在なのではなかろうか。
        • 肖像画がドレスのものとブレザーのものと2枚あって、時折ドレスからブレザーに変わってたけど、なんらかの意味があるのか?