松田さんインタビュー

インタビュー自体は6ページですが、内容が非常に濃いです。
また、出演シーンについてのコメントも他のページに細かく色々と。

内容について、全部に言及するのはまずいと思うので、その中から特に印象に残ったものについて…

松田さんは雑誌等のインタビューでは「ザンキはあまり作りこみをせず、なるべくフラットでいようとしていました」ようなことを話していましたが、インタビューや各種コメントみている限りでは相当に色々と意識して「ザンキ」というキャラを作り上げているように見えました。
もっとも、あの「VERSUS」のナイフの作りこみの濃さと比べたら、松田さんにとってはザンキさんくらいでは「作りこんだ」うちに入らないのかもしれないですね…

ザンキの衣装については、(ザンキにはスタイリストがついていなかったこともあって)4割くらいは松田さんの私服だったとか。だからイベントで「撮影の時に使っていた衣装」をプレゼントできたんですね… 納得。
ちなみにザンキさんが襟を立てて着るのも、Vネックばかりだったのも、松田さんのアイデアだったそうです。

ザンキさん散華後、空に向かって「シュッ」とするヒビキさん。松田さんのインタビューでは、あのシーンは「台本にはなくて、細川さんのアイデアじゃないかな」と。ちなみに鈴村監督のインタビューによると、台本があがったあとに監督と細川さんで相談して、「ヒビキはザンキのやろうとしていることを全部分かってた上で、(ザンキのために)あえて知らないふりをしていたんじゃないか」という解釈をして、そして最後のシーンも付け加えたんだとか。
ザンキさんとヒビキさんのシーンについては、もうひとつ「あそこはアドリブだったのか」と嬉しかったシーンがありました。それがどのシーンかについては…実際に本を読んでみてください。

イブキさんとのシーンについては、特に12月の雷師弟話の回でいいシーンがあったのに、尺の都合でカットされのが多いようです。DVDに入れてくれないかなあ… みたかったなあ…

ザンキさん、サポーターなのに車運転してない件」について、松田さんおよび川口さんから言及がありました。やっぱり本人たちもそういう風に考えていたんだなあ、と。

あと、中盤での(サポーターになってしばらくしての)ザンキさんについて、松田さんは「脚本を書く方にとっても、ザンキというポジションって難しいんじゃないかと思い始めてました」とコメントしてました。あのあたりでは響鬼という物語がザンキさんを持て余しているのではないかという印象を私も受けていたのですが、やはり役者さんもそういう感じがしていたんだなあ…と。あと、白倉プロデューサーもザンキさんを物語上でどう扱えばいいか、苦慮していたようですし。

ザンキさん、物語に基本的に絡まない人(ザンキさんの初期設定からすると「清めの音」でザンキさんの物語上の役割は終了しています)なのに、(物語上で)高いポジションに祭り上げられているから下手なことはさせられないし、かといって人気あるから出さないわけにはいかなかったですから。
だから個人的には、本来ザンキさんはトドロキを独立させたあとはさっさと吉野に行って、たまに電話等でドドロキにアドバイスをしたり、ヒビキさんのグチを聞いたりという形で「ゲストキャラ」として出演するのが「響鬼」という物語にとっては、それがベストだったんじゃないかと未だに考えたりするんですよ…